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2006/03/03

Moving Home / Rod Argent

r_argent 最近、時々テレビCMで"Time of the Season"「2人のシーズン」がかかる事があります(何のCMかは書きませんが)。私は「ドキッ」としてしまいます。同じように思う人もいるのではないでしょうか。そういう人にこそ問いかけてみたいのですね。このアルバムをちゃんと聞いていますか?と。

「当然だ」という人もいるでしょう。でも、大多数の人は「全然知らない」というリアクションかな、という気がいたします。このアルバムの作者ロッド・アージェントが、元ゾンビーズのメンバーで、「2人のシーズン」のヒット曲を作った当人であると言うと、逆に驚かれるかも知れません。

ロッド・アージェントはむしろ、アージェントというバンドのリーダーとしての方が有名かも知れません。アージェントはもちろん、ここでも取り上げたいバンドなのですが、どちらかと言うとハード寄りの面があり(ゾンビーズとのギャップがすごいです)、プログレ王道路線からは外れている重要バンドという感じです。

さて、このアルバムは、アージェント活動停止後、1978になってから発売された、ロッド初のソロ・アルバムになります。で、出来上がった作品が最高のキーボード&ヴォーカル・アルバムなんですから、意表を突かれます。サウンド的にはフュージョン的な感じと言うのが良いでしょう。ジャズ・テイストとロック・リズムが適度に混ざり合い、ラテン風味がアクセントになっているような感じの曲と、そういう曲を繋ぐように、キーボード中心のバックを従えて切々とバラードを歌い上げる曲が入ってくるという事です。バラードでジーンとして、ラテン風味でウキウキして、という感じで本当に楽しめるアルバムです。

サポート・メンバーについても触れない訳にはいかないでしょう。ゲイリー・ムーアなんて人がチョロっと弾いていますが、この人は刺身のつまです。1曲で生ギターのソロをやっているだけですから・・・それにしては脅威の早弾きを披露してくれてはいるんですが。やはり、重要人物はモーリス・パートとフィル・コリンズの2人でしょう。いちいち書く必要も無いかと思いますが、モーリス・パートはブランドXのメンバー、フィル・コリンズは、この頃はブランドXとジェネシスの二股の活躍をしていた時期です。この2人がパーカッションとドラムスで束になってワクワク感を醸し出しているのですから、ただ事ではありません。それに数曲でアルフォンソ・ジョンソンという、ジャズ・フュージョン界の超大物がベースで、それこそ「ドキッ」とする演奏を聞かせてくれています。

これは、全く個人的な意見なんですが、フィル・コリンズというドラマーのスタジオ盤でのベスト・プレイがこのアルバムなのではないかと思っています。この人ほどの才人になると、逆にその才能を惜しみなく出すという状況になりにくいというのが真実ではないかと思いますが、ここでは、何でもアリの思うままの自由奔放プレイを聞かせてくれています。そういう意味でも必聴盤でしょう。

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コメント

そそうそう、この作品聞こうとLPを捜していたのですが、何処かにまぎれてしまいなかなか出て来ません。

アージェントつながりで記事を書こうとしていましたが、先越されちゃいましたね。

アージェントのラスト作「カウンターポイント」の流れを期待して、購入したのですが気に入ったのは1~2曲ぐらいで余り印象には残っていません。

この記事読んで是が非でも探し出して聞かねばと思いました。

投稿: 狛犬 | 2006/03/04 09:32

狛犬さん、まいどどうもです。

どう反応して良いのか迷ってしまいますが、こちらは、自分の耳で聞いて、「是非聞くべし」と思うものを中心にやっていきたいと考えています。時々、批判的なのもありますが・・・ね。

投稿: 管理人 | 2006/03/05 21:35

ROD ARGENT で検索してたどり着きました。
居ますねえ。聴いている方。

僕は33年前、「ENCORE」というアルバムを聴いていました。
ROD ARGENTのKBは格好良いですよね。
久しぶりにCDを引っ張り出して聴いていました。

お邪魔様でした

投稿: mikabass | 2007/12/31 21:43

mikabassさん、はじめまして。
ご来訪、コメント、どうもありがとうございます。

投稿: 管理人 | 2008/01/02 00:31

このロッドのファーストソロアルバムを取り上げられることはほとんどないことなので、ついコメントを差し上げたくなりました。
77年頃からアージェントを聴くようになり当初はラス・バラード目的でしたが、ロッドの曲でのフュージョンとでもいいましょうか、ジャズ的なほうが好みになってしまいアージェントの後期2作はとても気に入り、このソロが出た時に日本盤でLPを購入して本当によく聴きました。
NO.1という曲が一番好きです。(これはこの他にも2バージョンやってますね。)
未だCDはされていないと思いますが、このときのセッションの他の未発表曲を含めたものが出てくることを気長にまっているファンです。

投稿: Tommy | 2011/12/30 12:31

だいぶ古い記事にすみません・・・。

このアルバム名作だと思うんですよね。おっしゃるとおりにフィル・コリンズのある意味ベストなプレイが収められてると思います。

特に音色ですが、彼の特徴的なドラムの音が最も良くとらえられてると感じます。
(ブランドXを全て聴いた上での感想です)

ちなみにCDあるんですか?今まで見たことが無いのですが。

投稿: NARU | 2018/11/22 21:36

NARUさん
コメントありがとうございます。
CDは見たことありませんね。
出たら買おうと思って目を光らせていたり、それに疲れて放置していたり・・・を繰り返している感じです。
放置中に見逃している可能性が無いとは言えないのですが、多分まだ出ていないと思います。

投稿: 管理人 | 2019/01/26 10:16

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