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2014/12/04

Spooky Tooth に光りを!(ソロ編) / Rockets Hip/ Chris Stewart

Chrisstewartこのシリーズ最大の難関の登場です。何が難関かと言いますと、CDそのものには曲名と最低限のクレジットが書かれている他は、情報らしい情報が何も書かれていないのです。名前がわかれば十分なのではないか、という事がありますが、クリス・スチュアートという名前の人物は、音楽界だけでも少なくとも7人は存在しているようですし、クレジットに書かれている参加ミュージシャンの名前は知らない名前ばかりです。早い話、後期のスプーキー・トゥースに参加していたクリス・スチュアートと同一人と確認する方法が見当たらないという事です。しかし、このアルバムは当人の作品であると確信しています。1999年に登場したアルバムです。

さて、以下に何故確信するに至ったかを説明しなければならないと思います。順を追って書こうとしますと、アルバムの内容とは直接関係ない話に字数を費やしてしまう事になりますが、それは勘弁して下さい。

クリス・スチュアートという名前を検索してみますと、一番有名な人は、プロのアイスホッケー選手のようです。ただ、アイスホッケーは北米の4大プロ・スポーツの中でも日本での認知度に限って言うならば、4番目つまり最下位であるのは確実で、当地では有名選手のようですが、私にはピンと来ません(ファンの方がいらっしゃったら、どうもすみません)。さらに、どうもメジャー・リーガーにも同名の選手がいるらしいのですが、レギュラー・クラスよりも少し下の位置の人のようで、個人的にはピンと来ないのは同じです。

どうも、「クリス」という名前も「スチュアート」という姓も、欧米にはとても多いようです。思い出すのが、同性のアーティストが同時に3人全米チャートに登場して大いに話題になった事があり、その姓が「スチュアート」だった事です。3人とは、ロッド・スチュアートとエイミー・スチュアート、それにアル・スチュアートの3人なのですが、3人が3人ともアメリカン・ヒット・チャート・ファンにとっては忘れ難い名前だと思います。一方、「クリス」さんもいっぱいいますねぇ。クリス・スクワイア、クリス・ウッド、クリス・スペディング、クリス・クリストファーソン、クリス・レア、クリス・ハート・・・・クリストファー・クロスも仲間に入れて差し支えないと思います。いやぁ、多いです。

クリス・スチュアートという人が少なくとも7人音楽界にいると書きました。しかし、同姓同名が多いからでしょうが、ニックネームを絡ませて、差別化して名乗っている人が3人います。その3人は、クリス・"Doc"・スチュアート、クリストファー・"Tricky"・スチュアート、"DJ"クリス・スチュアートの3人です。"Doc"さんはジャズ系のサックス奏者で、けっこうアルバムを出しています。"Tricky"さんは、プロデューサーとして有名で、ブリトニー・スピアーズ、ビヨンセ、マライア・キャリーなどをプロデュースしていて、関わった曲の数はおそらくダントツでしょう。"DJ"さんは、文字通りDJで、その方面で活躍しているようです。

他の4人の中で、変わり種と言うべきなのは、デビュー前の時期のジェネシス(!)でドラムを叩いていたクリス・スチュアートという人です。この人は結局プロのミュージシャンにはなっていないと思います。で、実は現在、作家及びエッセイストとしてそれなりに有名なクリス・スチュアートという人が同一人物だそうです。

さて、クリス・スチュアートの名前で出されているアルバムが6枚くらいはあります。数をはっきり言えないのは、ダウン・ロード・サイトだけで売られているものがあるからです。ダウン・ロード・サイトでは基本的に曲単位で販売されていますので、アルバム単位で数えるのは難しい(しかしアルバムとしても売られている)という意味があります。その6枚あるいはそれ以上のアルバムですが、どう聞いても同一のアーティストの作品ではありません。少なくとも3人、あるいは4人かも知れません。

どうも、ややこしい事になっています。しかし、ここで取り上げた"Rockets Hip"というアルバムだけは他とは全然違うサウンドになっていて、あらゆる点でベース奏者のソロ・アルバムである特徴を備えています。具体的に言えば、やけにベースの音が大きくミキシングされているとか、難しい事は何も出来ていないのにやけにタイミングのセンスだけは良く、逆に音色には無頓着なギターだとか、音そのものは情けないのにやけに凝ったリズムを叩きたがるドラムとか、上手くもないのにエレキ・ギターは自分で弾いていて、アコースティック・ギターは他人にやらせているとか、いろいろな点です。90年代も終わろうとしている時期に、実際にドラムを叩いてベースやギターも自分で弾いて、アルバムを作ってしまうなんて、70年代の音楽を実際に体験している人しかやらない事でしょう。という事で、70年代に活動していたベース奏者のクリス・スチュアートは、お目当ての人しかあり得ないという一種の消去法で、このアルバムは間違いないだろうと判断しています。

アルバムの内容ですが、一言で言えば「粗雑」です。出来の良くないデモ・テープの域を超えるものではありません。ヴォーカルについては敢えて何も書いていませんでしたが、決して上手くはないですし、ギターの音色は酷いですし、リズムボックスのメトロノーム音が聞こえている曲がありますし、ベースばかりやたらとブンブン言わせてますし・・・。完成した作品として評価は出来ませんね。何故、こんなアルバムを作ったのでしょうか?

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