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2016/08/13

Spooky Tooth に光りを!(ソロ編) / Touch / Mike Harrison Meets The Hamburg Blues Band

Mikeharrison4このアルバムは、再々結成のスプーキー・トゥースが自然消滅した後、マイク・ハリソンがバンブルグ・ブルース・バンドと組み録音し、2001年に発表したアルバムです。マイクはスプーキー・トゥースとしての活動を続ける事が難しいとなった後、場所を移して歌い続ける方法を模索していました。そんなマイクをドイツの中堅バンドであるハンブルグ・ブルース・バンドに引き合わせる人がいて、「取り敢えずやってみよう」という事になり、ジャム・セッションから始まり、リハーサルを経てコンサートを行い、さらにレコーディングと進みました。ただ、このコラボはあくまでも短期の契約で、契約の延長あるいは更新は無く、ほぼ1年ほどの期間のものでした。

ハンブルグ・ブルース・バンドという名前は、私としましてはあまり馴染みがありませんでしたが、名前を聞いた事があるようなメンバーもいて、調べてみるとなかなか興味深いグループだと感じました。マイクにとっても以前何らかの接点があるメンバーもいたようですし、又逆にマイクはドイツ国内では5大"神"白人ブルース歌手として絶大な人気を誇っていましたので、バンドのメンバーはこのコラボは大喜びで受け入れたようです。

ちなみに、5大"神"白人ブルース歌手とは、マイクの他にはジョー・コッカー、スティーブ・マリオット、ポール・ロジャース、スティーブ・ウィンウッドだそうです。ドイツでの人気はこんな感じなのか・・(あの人が入っていないけど)・・という分かるような分からないような感慨はあります。

バンドの中心メンバーはゲルト・ランジという人で、プロ・ミュージシャンとしてのキャリアはこのアルバムの時点で30年はあり、グループを結成したのは1982年との事です。このゲルト・ランジという人はグループ以外でもいろいろ活躍していて、ロック・オペラ「JFK」のプロジェクトに関わり、そこでマイクと邂逅しているとの事です。ただ、私はこの辺の関係は良く把握出来ていません。日本でも話題になった映画「JFK」とは別ですよね、少なくとも。

リード・ギタリストのアレックス・コンティという人はドイツのエリック・クラプトンと呼ばれている人との事ですが、プレイを聞く限りではブルース・ブレイカーズ時代のエリック・クラプトンの雰囲気を持っていて、後のクラプトンとは違っています。いや、そんな書き方をするよりも、ハンブル・パイのギター(誰と特定はしませんが)の感じに良く似ています。ベースのミハエル・ベッカー、ドラムのハンス・ヴァルバウムの2人はセッション・ミュージシャンとしてかなりのキャリアを持っている人です。

さて、そんな中にあって気になる名前が入っています。サックスを担当しているディック・ヘクストール=スミスという人です。この人はグラハム・ボンド・オーガニゼーション、ブルース・ブレイカーズ、第1期のコロシアムでサックスを吹いていたその人です。そもそも、この人がゲルト・ランジに出会って意気投合したのが、このハンブルグ・ブルース・バンドの結成のきっかけだったとの事です。そして、ジャック・ブルースのソロ・アルバムで度々サックスを吹いていますので、私の持っているCDでも彼が参加しているものが10枚以上ありそうです。

そのジャック・ブルース関連で、さらに驚くべき事がありました。このハンブルグ・ブルース・バンドのアルバムに収録されている曲はほとんどがメンバーのオリジナル作品なのですが、作詞者としてピート・ブラウンというメンバーとは別な名前がクレジットされている曲が多数あります。この人が、長年のジャック・ブルースのソング・ライティング・パートナーだった人です。しかも、クリーム時代の代表曲「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」や「ホワイト・ルーム」の作詞者だというのですから、信じられないような超大物という事になります。

アルバムの内容にほとんど触れずに、ここまで書いてしまいましたが、内容はサウンドがいかにも古めかしいという事を除けば大変な大傑作です。ブルース・ロックが好きな人には絶対のお勧めだと思います。

ただ・・・・わざわざ書くほどの事では無いでしょうが、最早プログレとは全く異なった世界です。

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