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04/15/2005

鏡の国のアリス(4)

作曲の担当は前に書いたように5人です。その中で、森本浩正氏が中心になって企画を練っていました。彼は、芸大に入学する前、受験時代からの仲間だった、という付き合いの古い友人です。彼の場合は、作曲の実力も十分あるのですが、それ以上にコンサートの企画・実行する能力により優れた才能を持っていました。卒業後、いろいろな企画を発案、遂行し、同時に人脈も広げていったわけです。その中で、ごく普通の形の現代音楽コンサートシリーズ「麒麟」というのが、正確にはわかりませんが十数回開催されました。私はその中で、「麒麟 作品展No.13 自作自演考」とタイトルされたコンサートに出演しました。そのコンサートで私が作曲・演奏したのは、「CHANGE HERE,AFTERWARDS-」という、ちょっとフュージョン音楽の要素も取り入れた曲で、友人のギタリスト野呂孝司氏と2人で演奏したのですが、シーケンサーも併用していました。この「麒麟」シリーズは、それだけの回数開催されたという実績が評価されているのでしょう、日本現代音楽史の年鑑にきちんと記録が残っています。さらに、もっとテーマ性を重視した”Len”というシリーズ、ヴィジュアルなアートと連携させた「彩色音楽展」というシリーズも企画・運営していました。この時期の彼の活躍は超人的にさえ思えます。

この「鏡の国のアリス」の企画を彼が思いついた時、最初の段階から、シンセサイザーによる音楽と考えていたようで、「麒麟」や”Len”のシリーズに参加していた作曲家で、シンセサイザー等に興味を示す人物を物色していたようです。私は、在学中からシンセサイザーに傾倒していましたので、彼の中ではこの企画では最初に声をかける人間だったようです。おかげで、かなり初期の試行錯誤の段階からお付き合いさせていただく事になりました。角篤紀氏と沖田大介氏の2人は「麒麟」等のコンサートに(私とは別な機会にですが)参加していた人物で、森本氏と「シンセサイザーも面白いね」等と話していたようです。この2人にも声をかける事になり(森本氏は律儀にも私に対して「この2人に声を掛けても良いか」と聞いてきましたね。私もこの2人の作品を聞いた事はありましたが、直接の知り合いではなかったので、つまり全然悪意は持っていませんので、即「OK」です)、森本氏はどう話したのか、この2人にシンセサイザーを買わせてしまいました(ヤルナア!)。という事は、この2人に関してはシンセサイザーに興味はあっても実際にいじるのはこれからという意味じゃないですか!。前途多難。

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