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05/27/2005

作曲事始(4)

今まで、書いてきましたように、かなり小さい頃から作曲をしていました。じゃ、作曲家になろうと思ったのはいつからか、といいますと、あまりはっきりとは覚えていません。将来どうするかなんて、ほとんど考えていなかったのが正直なところですね。唯一覚えている事は、中学の時に部活に先輩がやってきて(おそらく何処かの音大に行っていた人なのでしょう)、一通り練習に付き合った後、「トロンボーンで音大に行けるぞ」と言われた事です。その時の私の反応は、声にこそ出しませんでしたが、「そんなのイヤだ!」というのもですね。えっ、どうしてかって?、いや、その後に「同じ行くなら作曲だ!」と続くんですね。だからと言って、それだけが選択肢と思っていた訳ではありません。当然ながら大学より前に高校がありますから。

高校では、オーケストラ部に所属いたしました。これは、中学の部活の1年先輩の人たちが3人も行っていましたので、私もその後に続くことは既定の方針になっていましたね。そして、オーケストラではチェロをやることも規定の方針でした。何故かといいますと、中学の時に吹奏楽器や打楽器は、学校の楽器をいじったりして、ほとんどそれなりに演奏できるようになっていました。後輩に熱心なトロンボーン吹きが来てくれたおかげで、練習の時、足りないパートがあれば、トロンボーンは彼に任せて、自分は足りない所のパートに行ったりしていました。で、興味は未知の楽器である弦楽器に移っていったのは当然の流れだったと考えています。弦楽四重奏曲を作曲したのも、自分がチェロを担当するつもりだったんですね。

さて、高校時代に書いた曲は、5つあります。この数は、実際少し問題で、まず、曲集が2つあります。そして、受験時代に書いたソナタやフーガはカウントしていません。受験の課題はテーマが決まっているため、1から作曲するのとは違っていますし、だいたい、書いた曲数がわからなくなっています。5つの作品は、共にピアノ小品集にあたる、作品8の「コンポジション」(全6曲)と作品9の「スケッチ・ブック」(14曲目が書きかけ)、そして作品番号は付いていませんが、「弦楽のための交響曲(第1番)」、「弦楽四重奏曲(第2番)」と、「3つの情景」というタイトルのオーケストラ作品です。

後の3作品になって作品番号を付けなくなったのは、20世紀以降は付けない作曲家の方が多くなっているという事を知ったからですが、そんな理由よりも、作品1や4が自分のリストに入ってしまっているのが恥ずかしくなってきてリセットしたくなったという理由の方が大きいでしょう。

高校時代の5作品のうち、4つまでは現在の私の作品リストに載っています。その4作品についてはそれぞれ別項を立てて書くつもりでいます。唯一リストに無い作品は、ピアノのための小品集「コンポジション」です。この曲は今となっては全く正体不明の作品です。実際、楽譜は図形などを取り入れた楽譜になっています。面白いので楽譜の一部を掲載してみます。

composition1

composition2

Iの方はまだしも、IIになると演奏法が判りません。楽譜には演奏法については、何一つ書かれていないのです。当時、何か考えていたとは思いますが、それがどの程度のものなのかという疑問も大いにありますし、何も書いてないし覚えていないじゃ、お絵描き、落書きと何ら変わるものではなく、どうしようもありませんね。

この曲から判ることは、この時期かなり前衛に興味を持っていて、それなりの知識もいろいろ仕入れていたという事です。実際、文化祭でのオーケストラ部の演目で、即興を主体とした前衛音楽を演った事があります。曲自体は、その時指揮を担当していた金子建志氏が主導していましたので、彼の作品と言うべきか、参加した全員の競作と言うべきかのどちらかでしょう。で、その時は、ブランデー・グラスを用意し、自家製のグラス・ハープ(グラス・ハーモニカ)に仕立てて演奏いたしました。グラスを手にとって、徐々に傾けながら音を出すと、奇妙なポルタメントがかかりますが、そういう演奏法も使用しました。

さて、その後の話です。いくら、遠い将来の事はあまり考えていなくても、目の前に受験が迫れば話は違います。作曲を趣味で続けるか、それを目指して受験するかの選択をしなければならなくなって、最終的に受験と決めました。つまり、作曲家になろうと、はっきりと決心したのは高校3年の時という事になってしまいますね。別に、決心しようがどうしようが、作曲すること自体は継続していたはず・・・・、というのが実情なんですが。

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