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05/05/2005

鏡の国のアリス(10)

実は、1日目から2日目にかけては、時間軸に沿った総括的な意味での記憶が無いのです。もちろん断片的な記憶はありますし、それを脚色を交えて語る事は出来ますが、あまり、そんな事をしても・・・とも思います。

ご多分にに漏れず、けっこうガタガタしていたという事です。舞台作りの場における舞台稽古、ステージリハーサルというのは、その場その場に出現する問題やら課題やらに、どう臨機に対応していくかという事であるのは、別に今回の場合でも、他のオーソドックスな劇公演の場合でも、基本的には同じ事ですね。シーン毎に、出の位置や立ち位置を決めたり舞台変換のタイミングを決めたりというのは、通常の劇公演の舞台稽古でも必要な事ですが、そういうものも当然出てきます。

この公演での特殊な事情に関わる事で、覚えている事の1つは、舞台と客席の間を仕切るスクリーンの設置に手間取った事です。最初に用意したものが使えない事がわかり、何で代用するかで問題になった事と、公演の途中でスクリーンを外す訳ですが、手際よく外すための方法論が問題になった事です。代用品は、丁度スタジオ200の倉庫に格納してあった大道具小道具の中に恰好の布地があり、それに決着、どうやって外すのかというのは、布を洗濯バサミに軽くとめておいて、ハンプティ・ダンプティ役の小野氏が、即興で滑稽なパフォーマンスをし、スクリーンにじゃれついて外してしまうという演出に決定しました。

もう1つ問題になったのが、OTOMIL-3です。前に書いた通り、これはレーザー光線を遮ると音と映像が反応するという仕掛けですが、誰でも容易に想像できる通り、何処にどの向きにレーザーを通すかを、その場で1から決定しなければならない訳です。演技者がお互いに相談したり自身で考えたりした振り付けと1動作ずつ擦り合わせなければならず、逆にレーザーの都合で振り付けも変えていかなければならないので、予想以上に手間取った記憶があります。

こういう前例の無いような問題も含め、1つ1つをチェックしながら、通し稽古、リハーサルと重ねて行って、2日目夜の公演に持っていけたのは、やはり、その道のプロが揃っていたからだと思います。これは、感動的な3日間であったと思います。

2日目の夜に1回、3日目に2回、計3回公演をし毎回立ち見も出る満員の観客に来てもらい大成功のイベントとなりました。評判もけっこう好意的で良かったと思います。惜しいことは、元々それほど広くはないスタジオ200なのですが、舞台の部分が大幅に客席に張り出していて、その分客席部分が狭くなり、100人も入らない状態だった事です。つまり満員と言っても、3回で300人足らずの観客しか見ていないという事ですね。そういう事もありますし、再演の機会があったら良かったのですが・・・・・。

追記です。
この記事を書いている時は全く記憶が抜けてしまっていたのですが、このコンサートでは私は2日目の第1回目のステージをお休みしていたんですね。この日は全く別なコンサートの本番でピアニストを務めていました。内容は「ぞうれっしゃがやってきた」というけっこう知られている音楽劇風の合唱曲で、私は主催の合唱団から依頼されて伴奏の編曲(シンセサイザーによるオーケストレーション)も手掛けていました。たまたま記録を見て自分でもびっくりいたしました。(2008年1月記)

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