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07/29/2005

電子音楽な日々(4)

さて、シュトックハウゼン作曲、"Nr.3 Elektronische Studien Studie II"の、さらに続きです。ここで、もう一度楽譜を掲載いたします。

studie2

この楽譜の上部に書いてあるそれぞれの音は全部準備が出来ました。次の作業は、下部に書いてある部分、つまり、それぞれの音に必要なエンヴェロープ(音量の変化)を与える作業です。

最初の作業は1つ1つの音にナンバリングする事です。これは、ミスがおこらないようにルールが決まれば良いので、XページのY番目という意味で(X,Y)と付ける事になりました。その次の作業は、いよいよ1つずつの音を作っていく作業になります。誰でも最初に考えることは、シンセサイザーのエンヴェロープ・ジェネレイターに連動させて、自動的に生成する方法です。音が鳴ると同時にクロック信号を発生させ、その合図でエンヴェロープ・ジェネレイターを作動させるシステムを組む事は、問題ありません。が、当時のエンヴェロープ・ジェネレイター(には限りませんが)は、アナログ仕様で、減衰時間を秒数等、数値で指定する事が出来ません。つまり、ストップ・ウォッチを片手に1つずつ手作業でツマミの位置を決めなければなりません。また、俗に言うADSRの4つのイヴェントしかなく、きめの細かい設定が出来ません。いくつかの音で試してみると、どうも音の切れ方が素気無く、音楽的に感じません。モノは試しにと、手動でヴォリュームを操作してみますと、その方が余程音楽的に聞こえます。それではどうするか、けっこう議論となりましたが、結局、手作業で製作する形が良いであろうという事になりました。

書き忘れるところでしたが、音量が増加するタイプの音は、減衰するタイプのものを作っておいて、テープを前後逆に編集すれば(いわゆる逆回転です)良い事になります。ここから先は、もう覚悟を決めて、1つずつ消化していくだけです。時間はそれだけかかる事になります。確か6人で手分けして進めたと思いますが、チームを分けて競争のような形でやりましたので、けっこう楽しめた覚えがあります。それなりに時間はかかりましたが、とうとう、全部の音が目の前に揃うことになりました。この後、最後の仕上げに入ることになります。

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