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02/05/2006

電子音楽な日々(12)

前回書いた部分は、4年生10月の芸術祭のところまでです。実質的には、電子音楽に浸っていた期間は、これで終了という事になります。何故かと言えば、その後は卒業作品(「交響的幻想曲」というタイトルの曲です)の作曲に没頭したからです。止せば良いのに、48段の五線紙で80ページを超える曲を書いてしまいました。これは、他の人が書く量の3倍くらいはあると思います。実は、最初の予定はもっと長い曲だったのですが、締め切りに間に合わなくなりそうで、やむなく短縮したものです。当然ながら、10月以降はこちらにかかりきりだったんですね。

電子音楽を続ける気ならば、大学院に行くのが最善の選択で、次善の選択は故意に留年するという手がありました。しかしながら、いろいろな状況が重なり、そのどちらも選択しませんでした。状況というのは、かなり錯綜していますが、「室内楽工房」という名の作曲家グループに参加し、プロの作曲家として作品発表する機会を得た事と、当時携わっていたバンド活動が軌道に乗り、今で言うインディーズ・バンドという形なのですが、プロとしての活動を始めてしまった事、の2つが大きかったと思います。

電子音楽に関しては、2年弱の勉強で、一通りの事はマスターしたと思っていましたし、それなりの成果、つまり作品が仕上がりましたので、その結果に十分満足してしまったという意味が大きかったと思います。そして、さらに先を極めようと考えた場合、実は最新の機材を導入していくという考え方が必要だと思いますが、その点に関しては、芸大の設備も少し物足りない面がありました。それもあって、その後、ある期間、当時秋葉原にあったRoland(もちろんご存知のシンセサイザーで有名な楽器メーカーですね)のスタジオに足繁く通うようになりました。そのスタジオは、予約さえ入れれば、かなり自由に使わせてもらえました。ただ、それも長期間続けていた訳ではなく、自分で録音に必要な機材を揃えていく、という方向に転じていきました。

機材がある程度揃ってくれば、それなりの録音も増えていく事になります。機材が十分とは言えない頃は、バンド用に書いた曲等の録音が中心でしたが、次第に、電子音楽の延長線上の作品も登場して来る事になりました。別な項目を立てて書きました「鏡の国のアリス」も、(5人の作曲家の共作という点を別にすれば)そういった作品の中の1つに入ります。そして、さらにその延長線上として、自分のスタジオを持つというところまで進んでいくわけです。

ですが、卒業以降の活動につきましては、別シリーズとして書くほうが良いと思っています。この「電子音楽の日々」は、こういう形で一段落し、次のステップへ進む形になりました。ここまでお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。新シリーズをお楽しみに。

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