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09/17/2008

バンドと共に(1)

私の活動歴の中に、ご多分に漏れずと言うべきでしょうか、ポピュラー音楽との関わりがあります。ご多分に漏れずと書きましたが、経歴的にはちょっと変わっているかなとも思っています。一番最初は、映画音楽全集のレコードです。LP10枚組みでしたので、かなりの量があります。今はしまい込んでありますので、曲目等の詳細がわかりませんが、「風とともに去りぬ」「エデンの東」「第3の男」「オズの魔法使い」なんて感じでしたし、西部劇方面などもかなりあったと思います。年代的に言って当然なのですが昔の名画が中心です。この全集はかなり好きでした。

その後、中学時代だったと思いますが、一時的に「ベスト10」等の歌謡番組を見ていた事があります。最初は面白かったんですが、2~3ヶ月で飽きました。歌謡曲のマンネリ気質にすぐ気が付いて、興味を全く無くしてしまったのですね。現在でもマンネリのジャンルにはどうしても興味が湧かないのですが、この時期に身に付いた一種の気質だと思います。

その後、高校3年くらいくまではクラシック一辺倒でした。中学まではクラシック9、ポピュラー1くらい割合でポピュラーも聞いていたのですが、歌謡曲に飽きてからはポピュラー音楽は全く聴いていませんでした。友人が急にギターに懲りだして「天国への階段」のイントロを弾いたのを聞いた事があるのですが、当時は何の曲か全く知りませんでした。いや、何故全く知らない曲についてそんなことが言えるのかというと、その友人に頼まれてそのギターのフレーズを楽譜に書き取っていたので、何年も経ってからその五線ノートを見て、「何でツェッペリンが書いてあるんだ!」という状態から逆に記憶を手繰り寄せて、ギターの友人の事を思い出したという事なのです。その友人は、その時以来私の前でギターを弾く事はありませんでしたので、よほど私の「何!その曲」というリアクションが気に障ったのではないかと思います。

という事で、やはりかなり変わった経歴を積み重ねていたようです。その後、私以外の誰一人として何の影響も無い大事件が勃発いたしました。つまり、聞きたいと思ったクラシックを聞く手段が無い状態になってしまったのです。最初のうちは、レコード屋へ行って面白そうなものを手に取っていればそれで良かった訳です。中学高校時代はマーラーやショスタコヴィッチ、シベリウスなんかに凝っていましたが、この辺の作曲家はそれなりにレコードが揃っていたので、あまり不便に感じる事はありませんでした。しかし、そのあたりを一通り聞いて興味が他の作曲家に移ってくると、そうもいかなくなります。その頃は今と違ってレコードで発売されている作曲家などは極々限られたものでした。リスト、ミヨー、アイヴズなんて作曲家がほとんど手に入らないのですから、現在の何でも売られている状況と比べて見れば全く信じ難い話です。とうとう、店頭に有ったら買おうと思ってリスト・アップしていた曲が何一つ見つからないという事件がおこってしまいました。店員に聞いてもチンプンカンプンでどうしようもありません。まあ、ダンテとダンディの区別がわからない店員なんて話をしても仕方がないですよね。その日はスゴスゴと帰ってきたと思います。(つい最近、「フラッシュが出ているはずですが?」って聞いたら「ありますよ」と言ってクラッシュを出して来た店員に遭遇してしまいましたが・・・・・)

再びポピュラー音楽に目を向けたのは、こういう状況だったからです。それからどうしたかの時系列の記憶がかなりあやしいので、どういう順番だったのかはっきりしないのですが、1つは、エアーチェックでビートルズのソロ時代を聴いた事、1つは図書館で洋楽ポピュラーのレコードを借りてきた事、もう1つはポピュラー系のレコードを買った事です。この順番だったかな、と思いますがかなり怪しいです。図書館で借りたのは、ビートルズの「オールディーズ」、イエスの「海洋地形学の物語」、ムーディ・ブルースの「童夢」、ストーンズの「レット・イット・ブリード」の4枚(正確には5枚)だったと思います。ビートルズ以外はジャケットを見て選んだだけですね。この組み合わせは後で考えるととんでもない組み合わせだったのはわかる人にはわかると思います。買って来たレコードは、ミッシェル・ポルナレフとサイモン・アンド・ガーファンクルの日本独自の企画編集盤です。この2アーティストは、何となく名前だけは知っていたからです。とにかく、いきなりポピュラー音楽の森の中に本当に迷い出してしまったのは、この時からでした。

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