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11/22/2016

大川義行氏の想い出(9)

ミュージカル"Kenji"から数年経って、大川さんから連絡があり、次のミュージカル公演の音楽を頼みたいという話がありました。次と言いましても、劇団ルネッサンスではなく、劇団サンブキッズというチームの公演です。2006年の公演の話でしたので、前年2005年の夏から秋にかけての時期だったはずです。劇団サンブキッズにつきましては、私自身はあまり良くわかっているとは言えません。大川さんがあまり詳しく教えてくれなかったからです。劇団の関係者で連絡が付く人が何人かいますので、聞いてみるのが一番かも知れませんが、むしろ、私がどういう理解をしているかを、勘違いがあったとしてもそのまま書いてみた方が良いように思いました。もし、訂正が必要な個所がありましたら、コメント形式で書き足しましょう。事情がおわかりの方がいらっしゃいましたら、コメントの投稿をしていただけますと嬉しいです。

サンブキッズのサンブとは山武郡という地名、いや地域名から来ています。今は合併統合で山武市(さんむし)となっています。微妙に読み方が変わっていますが、どういう経緯でそうなったのかは、私は住民ではありませんので良くわかりません。劇団の拠点は東金市ですが、ここも山武郡東金町から市へ昇格した所ですので、広い意味では山武郡の中という事です。キッズの名前からわかるように団員は基本高校生以下のこどもたちです。

東金にこどもの劇団を立ち上げる事を考えた人が、こどもの劇団としては大先輩にあたるルネッサンスの大川さんに相談を持ち掛け、少なくとも軌道に乗るまでは大川さんが面倒を見るという形になったのだと思います。よくよく考えてみますと、かなり以前、「川ものがたり」の頃から「今度東金でこどもの劇団やる事になったから、そのうちに音楽を頼んでもいいかな?」という話があったような気がします。いや「気がします」と書きましたが、そういう話があったのははっきり記憶していますが、例によってそれがいつ頃の事だったのかが混乱してわからなくなっています。他の状況から推してその頃だったのかなと逆算しているだけです。

この頼まれた時の演目は「キッズバンク」というもので、劇団サンブキッズ5周年記念公演となっていました。実際は4回目の公演ですが、創立した年に直ぐ1回目の公演があるとは考えらませんので、数字は合っていますね。つまり、過去3回の時は私には話が来なかったことになりますが、これも特に不思議な話でもないでしょう。理由はいくつか考えられますが、大川さんはアドヴァイザーで主催者が別にいたとしましたら、発足したばかりの劇団では、作曲家に依頼するなどお金のかかりそうな事には踏み込めなかった、という可能性が大きいでしょう。ただ、丁度その時期、義父が脳梗塞で倒れるという事があり、私の方がプライヴェートでばたばたしていて、大川さんはそれを知っていましたので、こちらに話を振るのを遠慮していた可能性もあります。

「キッズバンク」という作品は、劇団ルネッサンスの定番である「Cカンパニー」を劇団サンブキッズ版として再構成したものです。大川さんは、ミュージカル等を再演する場合、その時のキャストに合わせて台本を書き直すという事を毎回やっていました。これは、役に合わせて演じるというプロの俳優ならば当然の事がまだ十分に出来ない子ども達をきちんと舞台に立たせるために、ある意味必要な作業だった訳ですが、大川さんにかかる負担は大変なもので、寿命を縮めたと言っても過言ではないでしょう。このサンブキッズ版は台本だけではなくタイトルまで替わってしまっています。しかも、最初聞いた時は「キッズカンパニー」というタイトルだったのですが、いつの間にか「キッズバンク」に替わっていてびっくりしたのも覚えています。

この作品はリメークですので、基本的には今までの歌の曲(1曲はダンスの曲)をそのまま使っています。数えてみると8曲あり、そのままのアレンジで使っていますが、全曲私が再録音しています。大川さんが持ってきた音がカセットテープになっていて、そのままでは音質が良くないと感じたからです。その一方で「心おきなく」という曲は私が作曲しています。この曲は大川さんが「この詩に曲を付けて下さい」と送って来たもので、サンブキッズ版に新しく挿入されたものなのか、以前の曲が大川さんが気に入らなくてメロディを変えたかったのかは、私には判断出来ません。それ以外の曲、BGMと幕間の音楽ですが、合わせて14曲ありました。そのうちの1曲は「365歩のマーチ」のイントロ部分、これは「まるで365のマーチ・・」とセリフが出て来た時にいきなり音楽も鳴るという演出です。残る13曲は私が用意したものですが、元からあった8曲のメロディをアレンジしたものが7曲、完全な私のオリジナルが6曲という配分です。

このミュージカルが私の作品なのかどうかは多少微妙で、アレンジ部分を含めて割り増しして考えても6割くらいが私の作った部分というのが正しい言い方になるでしょう。ただし、カセットテープの音を耳で聞き取って再録音していますので、労力だけは全曲作曲するよりもはるかにかかっています。

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