12/10/2008

鏡の国のアリス(17)

その後の経過ですが、ちょっと残念なお知らせをしなければなりません。

実は5人関係している作曲家の1人から、自分(その人)の作品が(作品としての)出来が良くないと思うのでCD化は辞退させてもらいたい旨連絡がありました。それでどうすべきかいろいろ考えてみましたが、5人の作品が1つになった形が完全な記録であるとの思いが大きく、CD化という形は凍結させていただくことにいたしました。これは、当分の間凍結という意味で時期が来れば再開する含みはあるのですが、私から積極的に再開を画策する事はいたしません。作曲する人のそういうデリケートな心情は十分に理解しているつもりです。

ずっと読んでいただいて期待されていた方がいらっしゃいましたらまことに申し訳無いのですが、そういう事情という事でご理解いただきたいと思います。

なお、私の手元に音がありますので、それなりの理由が提示出来て、資料として試聴してみたい方にお聞かせする事は可能だと思います。理由として考えられるのはスタッフ等で当事者だった方、公演を見に来られた方、音楽資料の収集を広くなさっている方もしくは機関などが考えられると思います。興味のある方はお問合せ下さい。

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10/11/2008

鏡の国のアリス(16)

このシリーズの前回のエントリーを書いてから3年以上が経過しています。いきなりここで続編を書くのは、当然ながら事態に変化があったからです。前回の時点では歌の録音のところで止まってしまっていました。誰か歌手を頼むというのは、けっこう大変な事です。曲自体、半端ではなく難しい曲が揃っていますので、その辺にいる歌自慢の素人というわけには行かず、かなりの実力のあるセミプロ以上の人材が要求されます。また、それとは別に、題材が題材ですので声質が合うか合わないかという大問題があります。つまり、やってみて「やはり声が合いません」なんて後から断わるという可能性があってはならないので、選ぶ時点で相当に慎重にならざるを得ないのです。

ところが、時代が変わると話が変わってくるのです。この3年で何が変わったのかと言いますと・・・・

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05/12/2005

鏡の国のアリス(15)

やっと、音楽の録音の準備が整いました。CubaseにMIDIデータを移植してありますが、そこにオーディオ・トラックを作成し、後のミキシングの事も考え、原則1音色ずつ別々のトラックに録音しました。何曲か、完全に忘れていて、「こんな曲だったんだ」と改めて感激したものがあった事も付け加えておきましょう。

さらに、当時の再現ばかりでなく、1曲ずつ検証し、音が足りないと感じる曲は(中には、即興演奏の音が別に加わる設定になっていた曲もあって、当然、単独では音が少なめになるように作られています)、新たに音を足したり、音色が古臭いと感じるものは、音色を変えたり加えたりという作業もしました。音色を加えるに当たって絶大な威力を発揮したのが、もともと持っていたRolandのJV-1080です。

この作業は順調に進み、現在、全曲の音楽の録音は出来上がり、ラフ・ミックスも製作してあります。ラフ・ミックスは、曲順を再検討する目的で作りました。何十回か聞き直して、微調整しながら、最善と思う曲順を決定いたしました。ここまでが、本当に現在の状況です。

で、現在大きな問題を1つと小さな問題がいくつか残っています。

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05/11/2005

鏡の国のアリス(14)

さて、中古楽器店と言っても、実店舗を構える店はそう多くありません。知っている範囲のいくつかを回ってみましたが、当然ながらそう見つかるはずがありません。従って、ネット上で探す→ヤフオクに行き着くのは必然のコースと言えるでしょう。ヤフオクには、かなりの品揃えがあり、他と比較してもその点ではピカイチでしょう。

ところが、最初に失敗してしまいました。YAMAHAのTX81Zが出品されているのを発見したのですが、谷川氏が使っていたのは、同じくYAMAHAのTX802です。この2つがどう共通していて、どう違うのかがわかりません。YAMAHAのホームページを見てもそんな過去の製品の情報など出てきません。当時のカタログ等でもないかと、いろいろ探したのですが、TX816が最新機種として載っているものが見つかっただけです。さて、オークションの終了時間も迫ってきますし、現在の価格もむしろ安いくらいですので、思い切って落札してしまったのですが、これが失敗でした。

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05/10/2005

鏡の国のアリス(13)

ある程度、準備が整った時点で、作曲家のメンバーに電話をしてみました。こちらにある機材だけでは、再現が難しいと思いましたので、「再録音を考えているので、機材を貸してほしい」と頼むつもりでいました。ところが、最初に森本浩正氏に電話して、びっくりいたしました。彼はいつの間にか、シンセサイザーの音楽から足を洗っていて、機材類は全部処分してしまったとの事です。「これからはアコースティックの時代だよ」って、それは個人的な主義主張の問題ですから、否定はしませんが・・・・、良く考えてみれば、彼の性格では今のように猫も杓子も、MIDIだDTMだという時代になってしまうと、逆に興味を無くしてしまうのもわかるんですが・・・・・・・。さらに、角篤紀氏に電話をしたら、音色データのフロッピーが増えてしまって困ったので古いものは処分したとの事です。「昔の曲には拘らないのでね」って、それもわかりますが・・・・、こちらには彼の曲の音色データは無いんですよ。

沖田大介氏は、シンセサイザーは今はあまり使用していなくて仕舞い込んであるとの事です、これは大きな問題はありません。谷川賢作氏はたまたま不在で連絡が付きませんでしたが、上記2人の事があり、あらためて電話する気が失せたので、年賀状に連絡事項も書き添えて投函しておきました。さて、どうしましょうか。

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05/09/2005

鏡の国のアリス(12)

前回、録音した時は、権利関係が問題となる森本氏の何曲かと、その他にも実現が難しいと感じた何曲かを除いて、再構成するつもりでした。で、新たに1曲歌の曲を作曲いたしました。谷川俊太郎氏のアリスという詩は3部構成になっている事は触れました。舞台の時は、1を森本氏、谷川(賢)氏、角氏が担当し、2を沖田氏、3を私という形でしたが、1と2について、私も作曲してみようとして、まず2を作曲いたしました。1に取り掛かる前に中断しましたので、1曲だけ増えた事になります。1は既に3人分3曲あり、それを先に聞いていますので、やりにくいですね。どうしようか・・とやっているうちに中断になったんですね。

今回CD化を考えるについて、先ず前回やろうとしていた曲を減らした上での再構成という形は止めにして、出来るだけオリジナルに近いものを再現しようという考え方に変えました。権利関係が気になる森本氏の曲については、本人の許諾を得て再録音する形ならば、レコード会社(この場合はソニーですね)の権利には何ら抵触しない事を確認いたしました。私が後から作曲した2を、除くべきかどうかという事も検討しましたが、オリジナルにも即興演奏の部分があり、それを再現するのは難しく、逆に新しい曲が、即興演奏の代わりとして上手く作用しそうでしたので、その曲も含め、MIDIデータとして残っている曲を全曲収録するという形がベストという結論になりました。曲数は全部で29曲、内訳は、角氏、谷川氏、沖田氏の3人は歌1曲、インスト4曲ずつ、私は歌2曲とインストは同じく4曲。森本氏は歌1曲とインスト7曲ですが、イントロとエンディングの2曲は、音色が異なるだけで同じ曲です。

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05/06/2005

鏡の国のアリス(11)

画像は、当日のチラシです。せっかく手元にありますので、資料としてアップいたします。

     saishiki1

さて、後日談です。

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05/05/2005

鏡の国のアリス(10)

実は、1日目から2日目にかけては、時間軸に沿った総括的な意味での記憶が無いのです。もちろん断片的な記憶はありますし、それを脚色を交えて語る事は出来ますが、あまり、そんな事をしても・・・とも思います。

ご多分にに漏れず、けっこうガタガタしていたという事です。舞台作りの場における舞台稽古、ステージリハーサルというのは、その場その場に出現する問題やら課題やらに、どう臨機に対応していくかという事であるのは、別に今回の場合でも、他のオーソドックスな劇公演の場合でも、基本的には同じ事ですね。シーン毎に、出の位置や立ち位置を決めたり舞台変換のタイミングを決めたりというのは、通常の劇公演の舞台稽古でも必要な事ですが、そういうものも当然出てきます。

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05/02/2005

鏡の国のアリス(9)

スタジオ200というスペースは、現在はありません。池袋西武デパートの建物の中にデパートとは別な一画としてありました。あまり良く覚えていませんが、西武電車の正面改札口からは一番遠い部分、現在ブックセンターになっている場所の手前だと思います。自動車の乗降場所のようなスペースがあって、その近くのエレベーターで8階に行くしかコースが無かったはずです。前衛的なアートに使用できるスペースというコンセプトで、コンサートはもちろん、シアターや展覧会場にもなっていたようです。今から考えれば、バブルの時期を過ぎれば、簡単に閉鎖してしまうという、それだけの価値のものだったという事になりますね(少なくとも大西武グループにとっては)。

1990年の6月1日の午前(9時でしたっけ?)用意万端整えて、「いざ出陣」と言う感じで集合しました。

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04/26/2005

鏡の国のアリス(8)

さて、ここまで来ればラストスパートですね。歌の作曲については、あまりにも締切りまでの期間が無くて、悲鳴を上げた人もいたようですが、とにかく、音は揃いました。それをテープに収めたものを関係者全員に配り、それぞれの役割のイメージを膨らませてもらいました。

まだ触れていませんでしたが、OTOMIL-2以後、OTOMIL-3が作られました。これは、コンセプトが全く異なったもので、レーザー光線を遮ると、それを合図に音と映像が反応するというもので、舞台上にレーザーエリアを設定し、そこへ演技者が入ると、その動きに従って機器が反応するという、いかにも舞台向けのシステムです。これは、すごい効果があったものなのですが、聴衆がどの程度認識していたかは疑問です。演技と音と映像の動きがあまりにもピタリと合っていたのですが(実際、そうなるように作ってあるので、当然の事なんです)、大変なリハーサルを重ねて、ピタリと合わせていたように思った人が多かったようです。

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