作品交流シリーズVol.8 ショスタコーヴィチに寄せて

恒例の日本・ロシア音楽家協会のコンサートです。今回は、「ショスタコーヴィチに寄せて」と銘打って、20世紀ロシア最高の作曲家であるショスタコーヴィチに焦点を当てました。丁度2025年は没後50年、2026年は生誕120年を迎えましたので、この機会にきちんと取り上げるべきと考えました。
企画については、私が中心になって進めました。一番に考えたのは、日本・ロシア音楽家協会の作曲部会によるコンサートらしい形にしたいという事です。言葉を換えるならば、単に有名な作品を並べるだけのプログラムでは面白くないという意味になります。そこで、目を付けたのが、「ブロークの詩による7つのロマンス」という曲です。この曲は、CDでは聴いた事があるものの、実演に触れる機会は今までありませんでした。歌曲ではありますが、歌手とピアノトリオという編成で、かなり室内楽寄りの作品です。逆に言えば、歌手のリサイタル等のコンサートでは、この曲を演奏しようとすると、わざわざヴァイオリン奏者とチェロ奏者を用意する事になり、経費や手間を考えると事実上かなり取り上げにくいタイプの曲という事になります。作品そのものは後期の大傑作として評判が高いのですが、演奏される機会が少ないという意味においてはとても珍しい作品と言えなくもありません。幸いなことに協会にはロシア語で歌える歌手がいますし、作曲部会のコンサートで取り上げる曲としては、当にうってつけだと思いました。
もう1つショスタコーヴィチの傑作「24のプレリュードとフーガ」を取り上げ、会員作曲家の新作「プレリュードとフーガ」と組み合わせて演奏するという企画を用意しました。アイディア自体は決して珍しくはないと思いますが、実際に実現させるのはそれなりにハードルが高いと思います。今回、参加してくれた2人の会員作曲家の賛同を得られましたので、めでたくゴーサインとなりました。
私の作品からもう1曲、旧作の「フルートとピアノのためのソナタ第1番」を取り上げる事にしました。この曲は機会があれば再演したいと思っていたのですが、なかなか実現していませんでした。曲についての詳しい説明は、こちらをご覧ください。










このコンサートは、日本・ロシア音楽家協会の主催コンサートで、私が中心となって企画制作いたしました。
東京藝術大学には同声会という名前の同窓会組織があります。私は2012年よりその千葉支部長を拝命していまして、毎年開かれる総会や支部長会等に出席しています。その会合において、本部が支部主催のコンサートを積極的に支援するという話が何度も出ていました。それが引き金となり、千葉支部でも支部主催コンサートを開催しようと企画制作に携わったものです。


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