ご案内

皆様ようこそお越しいただきました。このブログは私(現代音楽作曲家/福田陽)の、今日までの音楽活動についてテーマ毎にエッセイ風に書き綴ったものです。さまざまなテーマがありますが、今まさに活動中のものもありますし、今後の展開の可能性がほとんど無いもの、純粋に過去の出来事について書いたものもあります。活動中のものについては今後も次第に書き加えて行くことになるはずです。音楽をお聞きいただけるエントリーもあります。

テーマは次の通りです。

「作曲事始」シリーズ
  作曲を志した頃について。

「オーケストラ?」シリーズ
  オーケストラとの関わりについて。

「電子音楽」シリーズ
  藝大時代、電子音楽スタジオでの活動を中心に。

「バンドと共に」シリーズ
  学生時代から続いていたバンド活動について。

「鏡の国のアリス」シリーズ
  1990年の伝説的イベント「彩色音楽展 '90~鏡の国のアリス」の顛末と後日談。

「録音の世界」シリーズ
  生業の1つである録音スタジオに至る顛末とその後の活動について。

「大川さん」シリーズ
  劇団主催・演出家・劇作家であった大川義行氏とのコラボについて。

「自作を語る」シリーズ
  タイトルそのままです。現在執筆中。最新の記事ですので、当面はトップページにも掲載します。

〇 試聴用音楽
  試聴用の音楽を登録してあるページのみをまとめました。
 「続きを読む」"Continue reading" 以降に登録してあるページもありますので、ご注意ください。

 

このブログと並行している以下のブログもご覧いただけます。

〇 コンサート情報
  私が関係するコンサートのご案内です。過去の活動履歴としてもご覧いただけます。

音楽作品紹介
  私の携わった作品について、原則として1曲ずつ紹介しています。

02/14/2023

自作を語る(1)

私の所属している日本現代音楽協会では、"NEW COMPOSER"という機関誌が発行されています。この機関誌の最新号は電子書籍という形で一般向けにも販売されていますので、冒頭部分や目次くらいは無料で「立ち読み」出来るはずです。興味のある人は覗いて見て下さい。ただし、目次を見て「面白そう」とも思わない人には、購買のお勧めは出来ないのは言うまでもありません。その機関誌の中にリレー連載の形で「自作を語る」という記事があります。一時期、私も編集員の一人として活動していた事があり、「次回は誰に執筆してもらおうか?」などと編集会議(「飲み会」とも言います)で話し合ったりしていました。

現在私自身は、日本現代音楽協会(以後は、略称の現音と書きます)の活動からは少し距離を置いている形になっています。これは別に深い意味がある訳ではなくて、別の団体である日本・ロシア音楽家協会で運営委員を任されるようになって、作曲家会員によるコンサートのプロデュースをやっている関係でそちらが忙しくなっているのが主たる理由です。そういう事もあり、私にこの機関誌の記事を書く順番が回ってくるのは、当面の間はありそうもないと思いますので、このブログの方に自主的に書いてしまおうかと思いました。もちろん、ここに書く場合は文字数の制約は何もありませんので、字数などは気にせずどんどん進めていこうと思います。

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02/19/2023

自作を語る(2)

前の記事で、7種に分類したカテゴリーごとに書くように書きましたが、それは次回からという事にしてもう少し全体的な概要を記しておきます。

私の作品について、誰でも検索出来る方法がいくつかあります。一番使いやすいのはJASRACのWebサイトで検索してみる方法で、2025年8月現在147曲が登録されています。ただ、この数は原則として出版あるいはコンサートにおいて「発表」されている曲の数であるという意味になります。つまり未発表の作品は含まれていません。ざっと見たところ、これからコンサートで演奏される予定の曲も含めて、かなりの曲が未登録になっています。もちろんJASRACの登録システムは未発表の曲も登録出来るのですが、それをやってもあまり意味はありません。何故意味が無いのかは言うまでもありません、と言っておきましょう。

この147曲を7つのカテゴリーに当てはめてみますと、「クラシック系」が43曲、「セミ・クラシック系」が43曲、「ポピュラー系」が48曲、「シアターピース」が6曲、「電子音楽作品」が2曲、「録音作品」が3曲、「編曲作品」が2曲となっていました。しかし、どちらのカテゴリーにするべきか迷うものも多いですし、「セミ・クラシック系」のほとんどの作品は「録音作品」に分類しても問題無いように思います。考えてみた結果、生の演奏では再現出来そうもない曲だけを「録音作品」のカテゴリーに分類する事にしました。もう一つ「編曲作品」についてですが、JASRACには編曲審査会というものがあり、簡単には登録出来ないようなシステムになっています。これは、良く考えてみれば当然の事で、審査もせずに登録を受け付けてしまうと、原曲とほとんど何も変わっていない編曲を登録しておいて、著作権を主張する輩が排出して、大問題に発展するに違いありません。具体的に言いますと、バイオリンの曲をフルートで演奏しようとしてちょっとだけ音域を変えただけで「編曲しました」という話は通用しないという事です。そういう事もあり、私の場合はきちんとした形で出版した2曲だけを登録しています。

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03/07/2023

自作を語る(3)

最初は今まであまり書く機会のなかった「編曲作品」から書いていく事にしましょう。前のエントリーで、JASRACや現音のデータベースに登録してあるのは2曲だけと書きましたが、この2曲については今までは全く書いていませんでした。他の曲については、話の流れとして数曲話題に出した事もありますが、「編曲作品」全体の話には全然触れて来ませんでした。

前提として、「編曲作品」をどう定義するかという問題があります。そもそも「編曲」という作業は中学時代からやっていますし、高校時代に編曲した磯部俶作曲の歌曲「松の花」の合唱曲版や、ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」のフル・オーケストラ版は、高校の音楽部のコンサート等で少なくとも10回以上は演奏されています。さらに、後に仕事として録音を手掛けるようになってからは、アレンジャーとして関わった曲が数百曲の単位で存在しています。では、これ等の曲全部を私の「編曲作品」として登録するかとなると、それは少し違うだろうと思っています。

上記以外の編曲も多数ありますが、そのほとんどがコンサート等で何らかの必要が生じて編曲したケースで、つまりコンサート等が終了したら役目も終了する一過性のものになります。これ等も「編曲作品」としてあらためてリストアップするのは少し違うのではないかと思います。

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08/01/2025

自作を語る(4)

今回は、私にとってメインスタジアムになります「クラシック系」カテゴリーについて書いていきます。曲数としてはかなりの数がありますが、総括的に書こうと思うと案外単純な話になります。

音楽作品の大きな分類法の一つで「絶対音楽」と「表題音楽」という分け方がある事はご存知の方も多いでしょう。もちろんこの分類は大雑把もいいところで、細かい事を言い出すとそんな単純な話では無いのは重々承知していますが、ここではそういった話は置いておきます。そして、私の「クラシック系」の作品群にも「絶対音楽」と「表題音楽」の2種の系統があります。ここで重要な事は「絶対音楽」の比重がはるかに大きいという事です。

それでは「絶対音楽」ばかりを書いているのかと問われると、そういう訳ではありません。他のカテゴリーである「セミ・クラシック系」、「ポピュラー系」そして「シアターピース」の作品群は、ほとんどが「表題音楽」と分類されます。つまり曲数で比較する限り「表題音楽」の方がはるかに多いのが実情です。それもあって、「クラシック系」のカテゴリーにおいては、歌詞のある曲を書く場合を除いて、専ら「絶対音楽」に集中していた事になります。一種のバランス感覚と呼ぶべきでしょう。そして、その「絶対音楽」に取り組むにあたって、一貫して追求しているのが「ソナタ様式」という事になります。ここでわざわざ「ソナタ様式」と書いたのは、狭い意味ではもちろん「ソナタ形式」の事になりますが、広い意味では「ソナタ形式」の楽章を含む全体の構成を意味する事にもなります。

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08/06/2025

自作を語る(5)

それでは、「ポピュラー音楽系」の作品について書きます。

私の「ホピュラー音楽系」の曲は、ほぼ例外なく自分が参加したバンドやチームのために作曲したものです。つまり他のアーティストに提供した曲はありません。そして私自身が演奏に参加する事が前提になっています。私の担当楽器は基本的にはベースかキーボードのどちらかになります。でも曲によって担当した事があるというレベルで言うとなると、ギター、ドラムス、トランペット、パーカッションも入って来ます。リード・ヴォーカルは基本的には取りませんが(リード・ヴォーカルが急病で代役なんて時はありました)、バック・ヴォーカルはけっこうやっていました。また、他の場所でも書いて来ましたが、バンドの仲間であった高澤憲行君と2人のチームで録音するための曲がかなりあり、憲行君がドラムスとキーボード、私がベースとキーボードという大まかな振り分けはあったものの、2人ともほぼ全ての楽器とヴォーカルを担当しています。

ここまで書けば想像が付くと思いますが、中にはインスト曲もあるものの、大半が歌詞のある曲になっています。その中で、自分で作詞作曲をしたものは4曲だけです。それとは別に私が作詞をして憲行君が作曲した曲が2曲あります。これは作詞作曲がなかなか上手く行かなかったので、試しに詩だけを書いてみようと考えたからなのですが、試みはその2曲だけで、それ以上の成果を求める事は諦めてしまった、つまり作詞に関しては封印する事にしたという意味になります。作曲と違って詩作については勉強するような機会はありませんでした。作曲の勉強の一環として歌曲を作る事もありましたが、詩については作詞者が別にいるという前提でしたので、詩を自作する事に対する必要性をあまり感じてはいませんでした。クラシック畑で作曲を勉強してきた以上、ある意味当然の事なのでしょう。という事で、私が作曲した歌アリの曲はほとんどが詩が先にあってそれに曲を付けた形になっています。普通のポピュラー系の楽曲は曲が先に出来て後から詩を付ける事が多い印象がありますが、私の場合は逆だったのが大きな特徴と言えるでしょう。詩は、詩を書く人を探して書いてもらったり、その手の詩集から選んだりしました。

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08/10/2025

自作を語る(6)

それでは、「電子音楽作品」と「録音作品」について書きましょう。

実はこの2つの分類は、明確な境界線が無いので、2つに分ける必要性もあまり感じていませんが、名称をどうするかという部分が引っ掛かっています。「電子音楽」と言うとシンセサイザーを中心とした、所謂電子音を扱った音楽というイメージになりますが、それではシンセサイザーを使っていない曲はどうするのかという事になりますし、「録音作品」と言うとなりますと、コンサートで実演した曲、つまりライブエレクトロニクスの作品はどうなるのかという事になってしまいます。かと言って両方を含めた形の適当な名称も見つからなくて、なし崩し的に2つに分類しているのが実情です。変に拘らずにすっばりと割り切って「電子音楽作品もしくは録音作品」なんて言っても良いのかも知れませんが・・・・ウーーン・・・。

先に書きましたが、JASRACのデータベースには「電子音楽作品」は2曲、「録音作品」は3曲登録してあります。この数字はCDに収録した曲だけの数になります。そして、現音(日本現代音楽協会)のデータベースでは「電子音楽作品」は4曲となっています。そして、ある意味当然なのかも知れませんが、どちらにもカウントされていない作品もあります。全体の曲数が少ないですので、全容についてを書こうと思います。

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08/13/2025

自作を語る(7)

ここでは「シアターピース」について書きましょう。これについては、これまでもいろいろな形で書いて来ましたので、ちょっと違った視点から書くようにしたいと思います。

まず、一種のおさらいですが、「シアターピース」の曲は9作あり、その全てが劇団主宰の大川義行氏(以後は「大川さん」と書きます)の脚本によるものです。大川さんが逝去された現在としては次作の予定はありませんし、9作の再演の可能性も極めて低いと思います。そして、自分で台本を書くと言う作業に取り組む気持ちはありませんので、10作目以降が出て来る事もまず無さそうです。もっとも、大川さんとは別の人の手による台本で、新しい演目を作曲する可能性は排除していませんが、現状として具体的な予定は何一つありません。

現音のデータベースではそのまま9曲が登録されています。一方でJASRACのデータベースでは6曲となっています。細かい話は後述いたしますが、6曲のうち3曲はミュージカル「ムービーキッズ」と「キッズバンク」の挿入歌が個々に登録されています。再演の予定が無い以上、JASRACに登録する積極的な意味は無いですので、整理をサボっていて半ば放置した状態になっています。

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09/12/2025

自作を語る(8)

では最後に、「セミ・クラシック系」について書きましょう。この作品群は、分類しようの無いものをまとめてしまったような印象を持たれるかも知れませんし、そういう側面も無いとは言えません。しかし個人的なレベルでの話ではありますが、最初に典型的な形があり、それに近いものを追加で入れていったというのが正しい事になります。

それでは、順序としてその典型的な形について書いていきましょう。単刀直入に言ってしまえば、友人の大倉宏君とのコラボによる作品群がそれに当たります。この作品群については、何度か書いていますので、おおまかな流れだけを書きます。大倉君は高校ではオーケストラの仲間、大学では藝大の美術学部に進んだ人物ですが、大学時代以降ほぼ趣味の領域でリコーダーの曲を作っていました。その曲の伴奏の編曲と録音を依頼して来たのですが、単発ではなく「じゃ次は」などと言っている間に次第に曲が溜まって来たという経過になります。リコーダーという楽器の性質上、現代音楽のような感じにはならず、曲調としては調性あるいは協会旋法を使った、古楽や民族音楽と呼ぶのが一番近い感じになっています。伴奏はシンセサイザーがメインですが、音色的には古楽に使われても違和感が無いような楽器音を多く使っています。具体的に言えばリュートのような音、オルガンのような音、ヴィオラ・ダ・ガンバを模した音、そしてタンバリン等の各種打楽器音、その他です。何曲か録音していくうちに室内オーケストラにような感じのものも登場しています。特徴的な事は、リコーダーを中心にパート譜は作成いたしましたが、スコアは書いていなくて、いきなり録音している、つまり録音による作品群という事になります。

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